パソコンの駆動に必要な電力を司り、様々な容量が存在する電源。
今回の記事では、縁の下の力持ちとなるこのパーツについて解説します。

電源とは?

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例えるなら料理人が必要とする素材や、冷蔵庫を動かす電力を管理する仕入れ人です。
雇う仕入れ人によって交渉能力が違い、素材や電力の調達コストが変化します。

仮に300円分の素材を入手するため、375円を必要とする仕入れ人がいるとします。
しかし交渉が上手な仕入れ人は、全く同じ素材を319円で用意してくれます。

この差が下記で説明する、電源効率だと認識して下さい。

80PLUS認証とは?

電力変換効率が80%以上の変換効率を備えた、電源に与えられる認証のことです。
その変換効率に応じて、STANDARDからTITANIUMまでの6グレードに分けられています。

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変換効率の向上に伴って必要な電力が減少し、より省エネでの運用が可能。
そのため電力を多く必要とする環境であるほど、高いグレードの電源を選択すべきです。

グレード負荷率20%負荷率50%負荷率100%
80 PLUS STANDARD80%80%80%
80 PLUS BRONZE82%85%82%
80 PLUS SILVER85%88%85%
80 PLUS GOLD87%90%87%
80 PLUS PLATINUM90%92%89%
80 PLUS TITANIUM92%94%90%

消費電力の違い

いきなり80PLUS認証の解説をされても、わかりにくいことは確か。
そのため負荷率50%における、各グレードでの消費電力を試算してみましょう。

システム構成STANDARDBRONZESILVERGOLDPLATINUMTITANIUM
100W125W118W114W111W109W106W
200W250W235W227W222W217W213W
300W375W353W341W333W326W319W
400W500W471W455W444W435W426W
500W625W588W568W556W543W532W
600W750W706W682W667W652W638W
700W875W824W795W778W761W745W
800W1000W941W909W889W870W851W
900W1125W1059W1023W1000W978W957W
1000W1250W1176W1136W1111W1087W1064W

このように同じシステム構成でも、消費電力は変わってきます。
長く運用すればするほどコストの差が開くため、80PLUS認証のグレードに注意しましょう。

仮に300Wのシステムで比較すると、STANDARDとTITANIUMの差は56W(375-319W)になります。

容量の計算方法

電源選びで最も迷うのは「電源容量をいくらにすれば良いか」という点です。
この疑問に対する安全策は「なるべく電源容量が大きい製品」と返すことでしょう。

しかし電源容量が増せば増すほど、導入コストが高くなることが欠点。
そのためある程度の余裕を持った、適切な電源容量を選択したいところです。

そこで利用するのが、電源計算のサイトです。

例1:MSI – POWER SUPPLY CALCULATOR(簡単)
例2:皮算用計算機(情報古め)
例3:OuterVision 電源計算機(オススメ)

これらのサイトでは、自身が組み立てようとするパーツを選択することで、
それぞれの消費電力が加算されていき、最終的に運用に必要な電源容量が算出されます。

つまり事前にパーツさえ決まっていれば、おのずと組み込む電源も決定できます。

ただしパーツを選択することで算出される電源容量は、あくまで目安。
負荷率50%時で最も電源効率が良いことから、表示された電源容量の約2倍が安全のようです。

外部記事:電源ユニットの選び方、CPUクーラーの選び方

プラグイン式とは?

電源から伸びるケーブルを、任意に着脱できる構造のことです。
通常とは違い、必要とするドライブにだけケーブルを接続することができます。

この構造によりケース内のケーブルを削減でき、見た目がスマートに。
かつエアフローも改善されるため、ケース内の温度が上昇しにくくなります。

対してデメリットは、接点が増えることで極僅かながら電力を損なうこと。
そのほかコネクタの存在により、通常に比べて奥行きが長くなってしまうことです。

とはいえ前者に関しては噂の域を得ず、安定性に影響を及ぼすほどの要因とはならないでしょう。
むしろメリットのほうが大きいですから、個人的にはプラグイン式をオススメします。