SMR(Shingled Magnetic Recording)方式を採用した、3.5インチ4TB HDDのST4000DM004。
今回の記事では高密度化技術により更なる大容量化を果たした、この薄型HDDをレビューします。
目次
BarraCudaシリーズ紹介動画
ST4000DM004の特長
- 2TBプラッタ採用
- 旧モデルの1.33TB/プラッタから、飛躍的に向上しています。
- 2プラッタ構成
- プラッタ数が減少したことにより、薄型かつ軽量になりました。
- 回転数5425rpm
- CrystalDiskInfo読みで、低騒音の5425rpmを示しています。
ST4000DM004の仕様
旧モデルST4000DM005との比較表です。
表記データの一部は、CrystalDiskInfoの数値を採用しています。
ST4000DM005 1.33TBプラッタ採用HDD レビュー
型番 | ST4000DM004 | ST4000DM005 |
---|---|---|
JANコード | 0763649094402 | 0763649110546 |
シリーズ名 | Barracuda | |
容量(実容量) | 4000GB(3726GB) | |
セクター方式 | 4096Byte | |
プラッタ容量 | 2TB | 1.33TB |
プラッタ枚数 | 2枚 | 3枚 |
インターフェース | SATA 6Gb/s | |
最大転送速度 | 190MB/s | 180MB/s |
回転数 | 5425rpm | 5980rpm |
キャッシュ | 256MB | 64MB |
保証期間 | 2年 |
商品説明
詳しい内容は公式サイトを確認すると良いでしょう。
パッケージを開封したところです。
大きなエアキャップの袋に入っています。
エアキャップの袋を取り除いたところです。
HDDが薄手の静電気袋で保護されています。
SeagateのHDDでラベルをこの方向にした場合、SATA端子は上にあります。
今回の4TB HDDであるST4000DM004の重量は、約431gでした。
ディスク情報
CrystalDiskInfo
ベンチマーク
上の画像が使用前の速度で、下の画像がほぼ全容量まで書き込んだ状態の速度です。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMark Ver.Shizuku
ATTO Disk Benchmark
HD Tune
ST4000DM005との形状比較
左が新モデルのST4000DM004で、右が旧モデルのST4000DM005です。
基板の形状はほぼ変わりませんが、実装されている部品数に大きな違いがあります。
手前が新モデルのST4000DM004で、奥が旧モデルのST4000DM005です。
幅と長さに違いは見られませんが、厚みはST4000DM004のほうが約5.8mm薄いです。
まとめ
旧モデルの1.33TBプラッタから約150%もの容量増加を果たした、2TBプラッタ採用の4TB HDDです。
元々高速なシリーズではあるものの、僅かながらさらに転送速度が向上しています。
また6ヘッド/3プラッタ構成から4ヘッド/2プラッタ構成に変わり、部品点数が減少。
そのため耐久性が期待できるうえ、筐体の厚さが約25.6mmから約19.8mmへと薄くなっています。
そのほか駆動音もほぼ聞こえず、4TBで最安のコストを誇る点も人気1位を支える要因でしょう。
しかし注意すべきはSMR方式を採用していることで、ランダムアクセス時の速度低下が懸念事項。
そのためメーカーが推奨しているとおり、バックアップ用として導入すべきでしょう。
- さらに転送速度を向上させた、2TBプラッタ採用
- 部品点数が少ない4ヘッド/2プラッタ構成で、耐久性が期待できる
- 駆動時の騒音がほぼ感じられず、エアフローを阻害しない薄型設計
- SMR方式のため、ランダムアクセスを要求する環境に向かない
great review, thanks.